お城や潜水艦の設計図を苦労しながら入手し…「木でここまでやるか?」と驚くほど精密に

 【木造模型にこだわり続け(中)】

 模型の専門メーカーを創業したのは、平成14年のことでした。きっかけは、常木教材がゴム動力の飛行機模型を納入していた「イマイ」(旧今井科学)の倒産です。その会社の模型分野を引き継ごうとしたのですが、周囲からは、「倒産した会社だぞ。そんなの受け継いでもうまくいかないよ」と反対されました。

 私は「静岡だけでなく、日本の模型メーカーを守らなくてはいけない」という強い思いがありました。イマイは、帆船や城の模型を出していた伝統ある会社です。「そのメーカーがなくなってしまう」という危機感もあったので、周囲の反対とは関係なく引き受けたのです。

 常木教材の前身は、ゴム動力の飛行機模型を年間100万機生産したこともありましたが、新しい模型メーカーを創業するのは、簡単なことではありませんでした。当時の常木教材は、東急ハンズのほか、ホームセンターなどに小さな木材を卸すことを主に行っていました。現在は、息子に任せていますが、それは今でも続いています。

 ところで、模型メーカー「ウッディジョー」を立ち上げるに当たって、法務局に行ったんです。登記する際、「ツネキ」にしようとしていたのですが、「常木教材」という会社がすでに存在しているので、その名称は「NG」だと。その場で考えついたのが、「常(ジョー)、木(ウッディ)」だったのです。すぐに採用され、現在の会社の名称となって続いています。

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