人工知能が最難関ゲーム「囲碁」を攻略する日は近い 車を運転する日もそう遠くないのだろうか

 【テクノロジー最前線】

 米グーグルが昨年買収した英国のベンチャー企業、ディープマインドが、プロを負かすレベルの囲碁ソフトを開発したとの論文が1月末の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。グーグルの持つクラウドコンピューターを使って人工知能(AI)が人間のように自ら学習することで棋力を高め、Xデーを予測より10年早めたという。いよいよ、人類は、良くも悪くも自身の手に負えない「怪物」を生み出したのか。

 AIは、第二次世界大戦後に研究が始まったが、当初から目指すものの一つが人間に追いつくことだった。1997年にチェスやオセロでチャンピオンを打ち負かし、2016年現在、将棋でようやく「王手」をかけるまでになった。

 将棋の場合、定跡が確立している序盤や、答えが一つしかない終盤(詰め将棋)では、ミスをしないAIの方に分がある。しかし、中盤では大局観を持つ人間が有利だった。突破口を開いたのは、「機械学習」と呼ばれる膨大なデータを分析する技術だ。お互いに最善の手を指していく「プロ同士の棋譜」を大量に読み、駒の位置関係などを数値化して、盤面全体では初見でも最も優勢に導く手を打てるようにした。現役トップの羽生善治名人を負かすのも近いとみられる。

注目まとめ

    アクセスランキング

    もっと見る

    ピックアップ

      どう思う?

      「どう思う?」一覧