これぞダイオウイカ、標本完成…鳥取・山陰海岸学習館で一般公開始まる

 鳥取県沖の日本海で2年前、網にかかったダイオウイカの標本製作が完了し、鳥取県立博物館付属山陰海岸学習館(同県岩美町)で2日、公開が始まった。

 ダイオウイカは世界最大級の無脊椎動物として知られる。展示個体は平成26年1月21日、同町で水揚げされ、全長約3・2メートル。最も長い触腕2本は失われたが、残っていれば全長約8メートルと推定される。調査の結果、大きな卵巣があり、成熟した雌と分かった。

 冷凍保存の後、昨年4月からホルマリン液に漬け防腐処理をしていた。透明なアクリル水槽(長さ3・3メートル)で展示。泳いでいるように腕を広げ、腕の間にある口も見られるようにした。鳥取県では、昭和63年に同町に漂着したダイオウイカを同博物館(鳥取市)で保管。標本はこれで2件目になる。

 この日は標本完成記念セレモニーが同学習館であり、関係者や近くの浦富保育所の子供らがテープカット。大きなイカの姿に子供たちが目を輝かせた。

 また、ダイオウイカ研究の第一人者、窪寺恒己・国立科学博物館分子生物多様性研究資料センター長が記念講演。平成26、27年の冬、基本的に太平洋にすむダイオウイカが日本海沿岸で多数見つかった背景について、「何らかの理由で、対馬海峡を通って日本海に入り込んだ。冬の冷たい海水を避けるため、浅いところに上がり衰弱。西風で海岸に打ち上げられた」との分析を述べた。

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