【関西の議論】「狂犬病が怖い」中国人パニック 外国人急増で奈良公園の鹿がらみ「人身事故」過去最高に

 奈良公園(奈良市)で国の天然記念物に指定されている鹿による「人身事故」が、鹿との接し方に不慣れな外国人観光客の増加に伴い多発している。鹿に噛(か)まれたり、体当たりされたりするトラブルの相談件数が今年度は12月末時点で80件を超え、過去最高に。その半数以上が外国人からだった。鹿が急に凶暴になったわけではなく、ほとんどは観光客が餌の「鹿せんべい」を与える際にじらすなど、誤った対応をしたことが原因という。そこで奈良県は外国人向けに「鹿との接し方」を解説した動画を作成。ネットで公開し、普及啓発に乗り出している。

英語で「鹿の取り扱い説明書」

 奈良県が開設している外国人向けの奈良観光情報サイト「VISIT NARA JAPAN」(http://welcome-nara.jp/global/)。ホームページには奈良公園の鹿の写真をあしらったバナーがあり、クリックすると、「奈良の鹿の扱い方」についてイラストと英語のナレーションで分かりやすく説明した75秒間の動画が流れる。

 奈良公園一帯に生息する鹿は国天然記念物として保護されている▽出産後の春と発情期の秋は気性が荒くなっていて危険である▽「鹿せんべい」を与える際はじらさない-。動画は、家族で訪れた観光客が鹿と触れ合う中でそうした注意事項を知るというストーリーで、スマートホンでも見ることができる。

 制作した、海外向け解説動画を手掛ける「simple show」(東京)の吉田哲社長は、「奈良の鹿が観光客のいい思い出作りとなるよう、注意事項の羅列ではなく、ショートストーリーで視聴者に語りかける内容にした」と話す。

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