「駅そば」が大変身中 女性向けメニュー増加 「ちょい飲み店」で「しめ」もOK

 駅の構内や近くにある立ち食いそば「駅そば」が変化している。忙しいおじさんが食べるというイメージが強かったが、いすなどの設置、女性や若者向けの新メニュー採用、健康志向を意識した商品づくりなど各社が工夫。違う鉄道会社系の店が共同イベントを実施したり、居酒屋より手軽に飲める「ちょい飲み」が楽しめる店を増やしたりという動きもある。

 ◆フライドポテト添え

 揚げたてのフライドポテトが、そばやうどんとセットで登場。阪急電鉄の十三駅(大阪市)構内にある「阪急そば若菜 十三店」。兵庫県川西市の会社員、野口哲矢さんは「ポテトがおいしい。つゆにもよく合う」と、あっという間に平らげた。

 阪急阪神レストランズは平成27年2月、十三店でフライドポテトを添えた「ポテそば・うどん」(370円)を発売。会員制交流サイト(SNS)などで話題となり、1カ月で3千食以上を売り上げた。予想の約10倍を超える売れ行きの人気メニューとなり、女性や若者、大阪府外からの新規顧客の獲得にもつながっているという。

 同社の広報担当者は「女性や若い人向けに洋風の商品を出せないかと考え、ファストフードから発想した」と話す。その後、同店以外の「阪急そば」3店舗でも提供し、ざるや、若者に人気のカレーを合わせた商品も発売した。

 ◆スタンプラリー

 南海、阪神、山陽の各電鉄の駅構内などにあるそば店は、駅そばファンを増やして売り上げ増につなげようとタッグを組んで、昨年1~3月にスタンプラリーを開催した。期間中に大阪、兵庫、和歌山各府県の3電鉄の駅ナカなどにある11店で合計3個のスタンプを集めるとオリジナルグッズをもらえた。応募数は計350枚ほどになり、話題となった。

 南海電気鉄道傘下で「南海そば」を運営する南海エフディサービスの森川武取締役は「食べるだけではなく、沿線の魅力も知ってほしいと企画した。家族連れや女性客が増えた」と話す。第2弾も検討中という。

 ◆パクチー入りそば・うどん

 ダイタンホールディングスグループが、東京、埼玉、千葉、神奈川で111店舗を展開する「名代富士そば」は、消費者の健康志向に応えるため、26年から一部店舗を除いて天ぷらのカロリーを約1割減らした。特殊な装置を導入して揚げることで油の吸収率を抑えているという。そばつゆも従来に比べて2%ほど減塩した。

 若者や女性向けに27年8月には、タイ料理でおなじみの香草に特製のトムヤム風ソースをかけた「冷やしパクチーそば・うどん」を一部店舗で販売。反響が大きく、現在は温かいメニューで提供している。

 また、夕方から夜の集客強化のため、カツカレーのごはん抜きなどのつまみとお酒を用意して「ちょい飲み」を楽しめる「ふじ酒場」のある店舗を増やしている。顧客からは「しめにそばが食べられる」「2杯目のビールが安い」と好評だという。

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