働き盛りの男性を襲う「更年期障害」とは? 鬱病と混同し悪化するケースも

 男性が年齢を重ねるごとに感じる「体がだるい」「性欲がなくなってしまった」という悩み。これまで「年だから仕方ない」とあきらめていたこうした体の不調は、実は「男性更年期障害」によるものかもしれない。更年期障害は女性特有のものと考えられがちだったが、男性更年期障害の潜在的な患者数は、250万人にも上ると推計されている。最近は専門外来を設ける病院も増加しており、専門医は「適切な治療を受ければ、症状が改善するケースが多い」と呼びかけている。(中井なつみ)

■倦怠感、性欲低下が改善

 「最近、何もやる気がしなくなってきた」。都内の商社に勤める50代の男性会社員は、数年前から体の不調を感じるようになった。趣味だったゴルフや水泳にも行けなくなり、性欲もがくんと減った。頻繁にこなしていた海外出張もできず、気分がふさぎ込んでいたという。

 そんなある日、ネットで男性にも更年期障害があることを知り、症状があまりにも似ていたことから、重い腰を上げて専門外来のある病院を受診。血液検査の結果、男性ホルモンの「テストステロン」が基準値を下回っていることが分かり、男性は加齢男性機能低下症候群(LOH症候群)、いわゆる「男性更年期障害」だと診断された。

 その後、男性は月に1~2回、男性ホルモンを注射で補う治療を開始した。半年後、男性ホルモンの値は基準値に回復。全身の倦怠(けんたい)感や性欲低下といった症状は改善され、以前のように海外出張やゴルフにも出かけられるようになったという。

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