「酒鬼薔薇」手記の編集担当直撃「印税をどうするかは本人次第」

 「絶歌」の編集を担当した太田出版の取締役、落合美砂氏は出版の経緯について「ある人物を介して、今年3月に本人(加害男性)から原稿の持ち込みがあった。文章を一読して本人にしか書けないと確信した」と明かす。

 「執筆には2~3年をかけたと聞いている。『絶歌』というタイトルは彼が決定した。『絶望の歌』や『死と生の間』といった意味合いがあるようだ」(落合氏)

 出版不況のなか、初版は破格の10万部。「通常の出版物なので今後、著者である彼に印税は支払う。それをどうするかは本人次第で、当社が口を出すことではない。だが、遺族の方に経済的にも一生責任を負っていきたいと本人が思っていることは確かだ」(同)

 しかし、遺族の1人で、殺害された土師淳君の父、守さんは出版の中止と本の回収を求めている。落合氏は「大変申し訳ないと感じている。事後報告となってしまったが、本人からおわびの手紙と手記を人を通じて被害者遺族の方々に送付する予定だ」と説明する。

 物議を醸すことは明らかだった手記発表。なぜ出版に踏み切ったのか。

 「少年事件の当事者が『自分の言葉』を本にして出版した例はこれまでないと聞いている。近年、特異な事件が増えているなかで、『なぜ事件を起こしてしまったのか』『どう償っていくのか』を考え、また『自分は生きていていいのか』と自問する彼の言葉を、社会に明らかにすることは意義があると判断した」(同)

 今後の男性の出版活動について、落合氏は「そんな話はしていないし、今後のことはわからない」と話した。

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