「自撮り棒」に思わぬ“逆風”? 北陸新幹線5駅にTDL…広がる使用禁止

 ■JR西、異例の措置

 金属棒の先端にスマートフォンやデジタルカメラを取り付けて自分の姿を撮影する「自撮り棒」について、JR西日本が開業でにぎわう北陸新幹線の金沢や富山など5駅のホームで使用禁止に踏み切った。もともとは自分の姿を撮影するための便利グッズだったが、頭上に持ち上げて使えば人混みの中でも高い位置から頭越しに撮影でき、列車や周囲の人などに当たる恐れもあるためだ。使用禁止は鉄道事業者では異例の措置とみられるが、国内外のテーマパークなどで規制している動きもあり、意外な“逆風”にさらされている。

 「ホームでの自撮り棒の使用を禁止させていただきます」。JR西管内の北陸新幹線5駅の構内ディスプレーには、こんな画面が表示されている。「ほかのお客さまに当たってけがをされる可能性やホームから乗り出して列車の運行に支障をきたす恐れがあるため」というのが禁止の理由だ。

 自撮り棒は先端にスマホやカメラを取り付け、写真や動画を撮影する撮影補助器具。金属の棒を伸ばせば長さ1メートルほどになる。「セルカ棒」「セルフィースティック」とも呼ばれる。

 ヨドバシカメラマルチメディア梅田店(大阪市)によると、昨年冬ごろから急速に売り上げが伸び、1日に約50本を販売する人気商品となっている。価格も2千~4千円前後と手ごろで、一気に普及したという。

 自撮り棒は背景と一緒に自分の姿をセルフタイマーで撮影する「自撮り」用だったが、手元のリモコンでシャッターボタンを操作できる商品もあり、混雑した場所で頭越しに撮影するために使う人も増えている。

 豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪-札幌間)の最終列車が出発した3月12日には、JR大阪駅のホームに約3500人のファンが殺到し、自撮り棒や三脚を高く持ち上げ、撮影する人の姿が目立った。

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