健康管理の孤独をSNSで解決する スマホ「糖尿病治療アプリ」の威力は:イザ!

2015.1.18 11:08

健康管理の孤独をSNSで解決する スマホ「糖尿病治療アプリ」の威力は

 【近ごろ都に流行るもの】

 食欲を我慢して運動するなど、節制が治療の基本となる糖尿病。日本人は欧米人に比べて生活習慣に起因する2型糖尿病を発症しやすく、予備軍を含めると患者数2050万人(平成24年国民健康・栄養調査)という国民病だ。治療には毎日の食事や血糖値の記録が有効だが、孤独な作業はくじけがち。そこで、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用して医師や仲間と記録を共有し、モチベーションを高めるというアプリが登場。治療もスマートフォンを活用する時代になってきた。(重松明子、写真も)

 昨年11月、都内で開かれた糖尿病男性を対象にした料理講座の一コマ。太鼓腹の会社員(54)が質問した。「私は寝る前に夜食を食べないと、おなかがすいて死んでしまいます。何を食べたらいいですか?」

 「食べますか?」。戸惑う管理栄養士に、細身の1型患者(44)が助け舟。「どうしてもというなら鮭(さけ)トバ。かんで満腹感も得られ、高タンパクで糖質・カロリーは低めだよ」

 個々の患者による意識の落差が浮き彫りになっていた。

 講座を主催したのは、「血糖値ノート」「食事アルバム」など4種の患者向け無料アプリを展開するウェルビー(千代田区)。一昨年11月の開始から1年間でダウンロード3万件を超え、同社では「治療目的アプリとしてはおそらく最大」。

 「毎日入力することで、食べた物と血糖値の関連性が一目瞭然。他人とシェアし、半監視状態でいる緊張感が励みになる」とは、目黒区在住の村松恒太朗さん(51)。