軍艦「多摩」沈没から70年で初の慰霊祭 薄れる戦争の記憶:イザ!

2014.12.30 12:11

軍艦「多摩」沈没から70年で初の慰霊祭 薄れる戦争の記憶

 初の慰霊祭が行われた10月25日は沈没からちょうど70年。あまりに長い年月がたち、国のために戦って亡くなった人の記憶は薄れるばかりだ。だが、慰霊祭の中心人物である大国魂神社氏子青年崇敬会の室井敦会長は言う。「今の日本があるのは、国のために命を懸けた先人たちがいたから。私たちは、その記憶を次の世代に伝えていかなければならない。今回の慰霊祭をそのきっかけにしたい」

 大国魂神社が集めた資料によると、球磨型の1番艦「球磨」、3番艦「北上」は艦内神社が分からず慰霊状況も不明。4番艦「大井」は大井神社(静岡県島田市)で慰霊されているが、大井単独の慰霊祭はない。御嶽神社(長野県木曽町)を祭神とする5番艦「木曽」は、かつて軍関係者が同神社に参拝した記録はあるものの、慰霊祭は行われていない。多摩の姉妹艦だけをとっても、このありさまだ。

 来年は終戦から70年。改めて、戦争の記憶を呼び覚まし、戦いの中で亡くなった多くの人々の冥福を祈りたい。(三浦恒郎)