【関西笑談】「私の空気が入っている」と祖母リタさん 深い愛情、しつけは厳しく

 --目の色に合わせ、グリーンを好んでいたと聞きます

 竹鶴 祖母は目が緑色だったため、淡いグリーンを好んでいました。ほっそりとして背の高い彼女が、薄いグリーンのドレスをまとっている姿を思い出します。「外国人は自分のおしゃれの中に自分の色というものを持っている」という話は家族の中でも出ていましたよ。でも結局は「(髪も目も黒い)日本人には関係ないよね」という結論にはなったんですが。

 --物を大切にしていたそうですね

 竹鶴 英国には古い物を大切に長く使うという文化があります。今のように物があふれているわけでもありませんでしたし、簡単に物を捨てるということはしませんでした。私は母から、祖母が着なくなった服を「流行は巡るから取っておけばまた着られます」と言ってしまっていると聞き、服への愛着を感じました。

 --おばあさんは昭和36年に亡くなりました

 竹鶴 祖母が64歳、私は8歳のころです。私は当然悲しいことは悲しいんだけど、正直なところをいうと、人間の死というものがピンときませんでした。ただ、祖父が家中で、「おばあちゃんが死んじゃった」と泣きわめいていたのに驚きました。大人がそんなに取り乱すというのは、初めて見ましたね。(聞き手 中村智隆)

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