【デキる人の健康学】ジャンクフードで「やる気」消失!?:イザ!

2014.10.15 11:30

【デキる人の健康学】ジャンクフードで「やる気」消失!?

 太っている人にはジャンクフード好きで、身体の動きが鈍く、性格は怠けがちな人が多い。

 しかし、怠けがちな性格が肥満を招いたのか、肥満になったから怠けがちな生活に陥ったのか区別がつかないのが現状だ。最近の研究でジャンクフードを食べると身体が疲れやすく怠けがちな生活になることを示唆する研究成果が報告され話題を呼んでいる。

 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校・心理学のアーロン・ブレイスデル博士らの研究グループはネズミに大量の砂糖を含む加工度の高い低品質餌(ジャンクフード餌)を6ヶ月間与えた後、ネズミの「やる気」と作業効率を健康的な餌(砂糖を含まない標準餌)を食べた群のネズミと比較した。

 ネズミが自分でレバーを押さなければ餌や水が獲得できないように飼育ケージを設定したところ、ジャンクフードを摂取した群のネズミは体重が増え、明らかにレバーを押す力が弱く、作業時間の中断も2倍長いことが分かった。つまりネズミは集中力が続かずに怠けがちになったのだ。

 さらにジャンクフード摂取6ヶ月間後に今度は健康的な餌に切り替え9日間後に同様の検査をした。興味深いことに、ジャンクフード群のネズミの「やる気」や作業効率は回復しなかった。一方、健康的な餌を6ヶ月間摂取したネズミは9日間ジャンクフードを食べても「やる気」と作業効率は低下せず、体重も増えることはなかった。

 これまでの肥満研究では高カロリー食は高脂肪食を実験に用いるのが一般的だったが、今回の研究では砂糖や食品の加工度に注目した点がポイントで、ネズミは高脂肪食ではなく砂糖と加工食で体重が増え「やる気」と作業効率が低下したと博士は強調する。「やる気」を回復するためにも砂糖や加工食品を控え、野菜、果物、肉や魚介類を積極的に摂るようにしたい。

白澤卓二

しらさわ・たくじ 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。

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