【“男性力”を磨く】(2)前立腺がん 総合的なサポート課題:イザ!

2014.9.12 11:18

【“男性力”を磨く】(2)前立腺がん 総合的なサポート課題

 前立腺がんは、欧米では男性の5~6人に1人はかかる一種の国民病です。日本では前立腺がんの罹患(りかん)率は低かったのですが、現在は著しく増加しています。

 日本人は大豆や葉もの野菜を多く食べることが予防につながっていましたが、食生活の西洋化で脂肪摂取量が増えたことが関係しているといえます。

 このがんの多くは、ゆっくり進行するため、10年、15年と経過を見る必要がありますし、治癒後も元気がでない、あるいは勃起不全など男性機能が損なわれるので悩む人も多い。治療の結果、男性ホルモンの量が下がることも多いので、その後のサポートがきわめて大切になります。

 特徴的なのは、単に生命の危機というだけでなく、治癒しても男性の社会性を損なう病気だということです。ここが胃がんや肺がんと違う点です。治療をこれから受ける人、現に受けている人、治療が終わった人をどうケアしていくかが課題となります。

 メンズヘルスクリニック東京では、治療前、治療後のケアはもちろんのこと、治療以外の部分でもサポートが必要な人々を支える日本初の外来を開設しました。患者さんの意見を丁寧に聞き、ともに最良の診療を行っていきます。(順天堂大学医学部泌尿器科学講座教授、メンズヘルスクリニック東京・前立腺がんサポート担当 堀江重郎)=次回は10月10日掲載

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