電車内携帯オフは日本だけ…「電波は危険」誤解も

 《電車内携帯オフ、日本独自の自主規制…「電波は危険」と誤解も》

 関西で7月、電車内の優先席付近での「携帯電話電源オフ」が混雑時を除き、廃止された。携帯電話や医療機器の機能向上で総務省の指針が緩和されたのを受けての措置だが、関東では今も終日、電源オフを求める状況が続いている。このルールは鉄道会社による自主規制で日本独自。海外から多くの人が集まる2020年の東京五輪・パラリンピック開催時にはどうなっているのか-。(平沢裕子)

 ◆一文を削除

 電車内の携帯電源オフは、携帯電話が発する電波(電磁波)が心臓ペースメーカーの動きに影響を与える可能性を指摘されたことから導入が始まった。根拠とされたのは平成17年に策定された総務省の「距離指針」。携帯電話からペースメーカーを22センチ以上離すことを推奨した。

 しかし、24年7月、強い電波が出てペースメーカーの誤作動を招く恐れがあった「第2世代(2G)」と呼ばれる携帯電話サービスが終了。現在の第3世代(3G)の携帯電話を使ってペースメーカーへの影響を調査した結果、3センチ離れれば影響がないことが判明し、同省は昨年1月、距離指針をペースメーカーの国際規格と同じ15センチに緩和、「満員電車などでは電源を切るよう配慮することが望ましい」との一文を削除した。

 これを受け、関西の私鉄24社が加盟する関西鉄道協会とJR西日本は今年7月、優先席付近で終日行っていた携帯電話の電源オフ規制を見直し、混雑時だけとした。関西鉄道協会は「携帯電話は緊急地震速報などの情報を受けたり、聴覚障害者が文字情報を見たりするのに欠かせず、電源オフのデメリットもある。混雑時以外の車両での利用に問題はないと判断した」と説明する。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ