動物の高齢化、来場者減…「天王寺動物園」再生に挑む元官僚:イザ!

2014.8.20 14:40

動物の高齢化、来場者減…「天王寺動物園」再生に挑む元官僚

 大阪の子供なら、だれでも思い出がある大阪市の天王寺動物園(天王寺区)が今、再生に挑んでいる。来園者数はピーク時の3分の1に落ち込み、動物の高齢化など深刻な課題にも直面している。「お客さんを喜ばせる動物園を」との橋下徹市長の願いは、7月に公募で採用した動物園改革担当部長、牧慎一郎氏(43)に託された。文部科学省の元官僚でありながら、クイズ番組で動物園王に輝いた異色の経歴の持ち主。ハードルは高いが、「お客さんをワクワクさせる」と燃えている。

 主(あるじ)を失ったゾウ舎の寝室は静まり返っていた。隣接する屋内展示室の献花台には7月30日に死んだ春子をしのび、花束や果物を供える人が後を絶たない。

 人間なら90歳を超える推定66歳。牧さんは親しみを込め「おばあちゃん」と呼び、「長年貢献してくれた功労者」とたたえた。

 春子がいなくなり、園内のゾウはラニー博子(推定45歳)だけに。「ゾウは賢いから何が起こったかは分かっている。さびしい思いをしないよう飼育員が気をつけているが、新たなゾウを入れることは難しい」と牧さんはもらす。

 動物の高齢化は深刻だ。平成24年に死んだオランウータンなどのおりは空の状態で、「ただいま整備中」の札がかけられている。多くの動物園が高齢化に直面しており、「全国的に動物園の数に比べて個体数が少ない」と説明する。

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