つくり出せる“火事場のばか力”、恐怖を押さえ込む「鷹取の手」:イザ!

2014.7.6 20:28

つくり出せる“火事場のばか力”、恐怖を押さえ込む「鷹取の手」

【言葉ってすごいねII(4)】

 試合直前、アスリートなら誰もが緊張する。「いつも通りにやれば…」と言葉を繰り返してみても、大舞台になればなるほど身体はかえってこわばる。

 古武術を極め、独自の身体操法がアスリートの注目を集める異色の武術家、甲野善紀(65)は、言葉に頼らずに気持ちを静める方法があると言う。

■「鷹取の手」とは

 「かつて武術家たちが、命の懸かった場面なのに悠然としていられたのは、恐怖を抱くときに横隔膜が上がったりする反応を、身体の操作でコントロールしていたからです」

 その方法は手の形を変えるだけ。「鷹取の手」と呼ばれる形にすると、横隔膜が自然と下がり、精神的に上がらなくなるという。

 「呼吸がゆったりした状態の身体でありながら、気持ちだけが怖いということはありえない。指の形を変えることで、恐怖の感情が起きそうになっても身体の側から押さえ込むことができるのです」

 指導の場は武術にとどまらない。身体をひねらない日本古来の「ナンバ歩き」の動作を取り入れた指導で東京都内の高校バスケットボール部を強豪校に変えるなど、ナンバブームの仕掛け人としても知られる。

 「うねらない、ひねらない、踏ん張らない」。提唱する身体操法はスポーツの常識とかけ離れている。腰をひねらなければ投げられない、足を踏ん張らなければ、走れない。一体どういうことなのか。

■現代スポーツにはない動き

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