問題児は“特別教室送り”…橋下流「更生プログラム」で波紋

 橋下徹大阪市長が推し進めようとする「問題児」の更生プログラムが波紋を広げている。悪質な問題行動を起こす子供を市立小中学校から一定期間引き離し、「個別指導教室」で徹底指導する試みで、真面目に勉強しようとする子供の安全や学ぶ権利を守る狙いもある。しかし“教室送り”のレッテル貼りを懸念する声が根強い上、市教委が例示した問題行動も「窃盗」「傷害」など警察沙汰ばかりで、教室の将来像がイメージしにくい。来年度の導入に向け、精緻な制度設計が課題となりそうだ。

■「順法意識や規範意識を備えよ」

 「大阪の現状をみてください。実際に問題行動をする子供たちのせいで学級崩壊しているクラスもある」

 6月10日に開かれた橋下市長の定例会見。個別指導教室に関心を持った在京テレビ局のスタッフから否定的な質問を受けた橋下市長は語気を強めた。

 “教室送り”のレッテルが貼られることへの懸念に対しては「子供たちには『そんなことを気にするなよ。ちゃんと順法意識や規範意識を備え、真面目になるほうが重要だよ』と言いたいです」と熱っぽく語っていた。

 橋下市長と市教委は同日午前に開いた協議会で同教室の設置を確認。悪質な問題行為を起こす子供に対して学校教育法に基づく出席停止措置を行い、その期間中に指導する。

 指導は問題行動の対応に経験豊富な教員や、心理学の専門家らが担当。子供ごとに個別指導計画を作成し、在籍する学校と連携して問題行動の克服を図る。

 「各学校では行えない専門的なケアで立ち直りを促すと同時に、ほかの子供たちが落ち着いた環境で教育を受ける権利を守りたい」。市教委幹部は強調する。

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