iPSでALSマウス“延命” 京大、特殊細胞移植で成功:イザ!

2014.6.27 08:47

iPSでALSマウス“延命” 京大、特殊細胞移植で成功

 京都大iPS細胞研究所の井上治久教授らのグループは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症したマウスに、人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した特殊な細胞を移植することで、病気の進行を遅らせることに成功したと発表した。研究成果は、米科学誌「ステム・セル・リポーツ」の電子版に27日掲載される。

 将来的には、人間でもiPS細胞を使った再生医療でALSを治療できるようになる可能性があるという。国内にはALSの患者は約8500人いる。

 井上教授らは、運動神経を維持するのに必要な「グリア細胞」のもとになる細胞を、人間のiPS細胞から作製。

 ALSを発症したマウスの腰に移植したところ、体内でグリア細胞に変化して運動神経の維持に必要なタンパク質を作ることが確認できた。

 細胞移植を受けたマウスは運動機能が改善。細胞移植をしなかったマウス24匹の平均生存期間は150日だったが、移植をしたマウスは12日延びた。

 井上教授は「根本的な治療のためには運動神経の細胞そのものを再生する必要があり、さらに研究を進めたい」としている。

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