キムチの“二の舞い”恐れ…文化庁、世界遺産「和食」の商業利用ダメ

 ■明確な線引き困難

 無形文化遺産と世界文化遺産では状況が異なる。平成25年に世界文化遺産に登録された富士山は観光客が急増したが、文化庁は特にビジネス上の規制をかけていない。文化庁の担当者は「そもそも対象となる条約が全く異なる」と説明する。

 無形文化遺産は無形文化遺産保護条約で、世界文化遺産は世界遺産条約でそれぞれその目的や役割が明記されている。富士山のような世界文化遺産は後者の条約が適用。その中では、ユネスコのロゴマークを使った商業化はNGとなっているが、それ以外の商業化に特に規制はない。

 一方、無形文化遺産保護条約の運用指示書には「商業的乱用を回避する」とある。ただ「乱用の回避」とあるだけで明確に禁じているわけではなく、無形文化遺産に登録されている結城紬(つむぎ)などの織物は「あくまでも技術が登録されている」として商業化や販売は行われている。明確な線引きは難しいのが現実だ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ