消費税8% 「命を切り詰めます」…生活保護受給者ら悲痛な声

 17年ぶりに税率が引き上げられた消費税。「8%」が暮らしにのしかかるが、中でも年金生活者や生活保護受給者らは、支給額が減る中での負担増に、一層不安感をつのらせている。

 「国民泣かせだ」。年金受給者で大阪市西区の無職、山本次春さん(64)は険しい表情を浮かべる。年金支給額も4月分(支払いは6月)から0・7%減額されるためだ。

 定年退職後、もとの会社に再雇用されたが、2年前に脳梗塞を患い、右足にまひが残り退職した。加入していた個人年金分が上乗せされるが、65歳までは半額のため「この1年間はきつい」という。

 「退職金が削られた上、今度は年金まで引き下げられた。われわれはきちんと年金の保険料を払ってきたのに」。山本さんは「しばらくは大好きなお酒も控えないと」と話した。

 「今までも切り詰めながら生活してきた。これ以上追い込まれるなら、命を切り詰めますよ」。生活保護受給者の大阪市内の無職男性(59)はため息をついた。

 建設作業員として働いていた8年前、足を負傷し仕事ができなくなった。1人暮らしで、現在の受給額は月約10万円。8畳ほどのマンションの家賃が約5万円で、光熱費や携帯電話代などを払うと、手元に残るのは約3万円だ。

 生活保護費は、食費や光熱費に充てる「生活扶助」が昨年8月から9年ぶりに引き下げられた。大半の受給世帯で、支給額が3年間で最大1割削減される。

 男性は1日2食にして食費を切り詰め、「唯一の気晴らし」としてたばこを購入してきたが、消費税アップでさらに負担が増える。「本数を減らさざるを得ないだろう」と語った。

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