北極海氷増は寒冷化の胎動か ゴア元副大統領「不都合な現実」?

 北極の海氷の大幅な体積増加が確認された。温暖化ばかりが警戒されてきた地球の気候だが、起きつつあるのは新たな変化への胎動か。

【ソロモンの頭巾】長辻象平

 日本では、ほとんどニュースになっていないが、北極海の氷の厚さに、注目すべき変化が起きている。

 欧州宇宙機関(ESA)の極域観測衛星「クライオサット」によって、北極の海氷の大幅な体積増加が確認されたのだ。近年、減り続けてきた北極海氷が、体積比で前年同期の1・5倍に増えたという。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の観測衛星「しずく」も同時期の北極海で海氷面積の回復を捉えている。温暖化ばかりが警戒されてきた地球の気候だが、起きつつあるのは新たな変化への胎動か。

 クライオサットは乗用車ほどの大きさで、重さは720キロ。その名前には「氷の衛星」という意味がある。2010年4月に打ち上げられ、高度約700キロの軌道上から北極海氷などの観測を続けている。

 衛星から海氷の厚さを測定することは難しかったが、クライオサットの技術で初めて可能になったのだ。

 海氷全体の体積を正確に把握することで、北極海での氷の減少が地球温暖化によるものかどうかを検証することなどを主要な任務として帯びている。

 北極海氷は12年9月、観測史上最小面積を記録している。

 夏の終わりは、一年を通じて最も海氷が減るときで、クライオサットの観測によると、同年10月の海氷の体積は6000立方キロにまで落ち込んだ。

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