腎臓のもとになる細胞を4倍近い効率で作製 京都大iPS研:イザ!

2014.1.22 16:04

腎臓のもとになる細胞を4倍近い効率で作製 京都大iPS研

 京都大iPS細胞研究所の長船健二准教授、荒岡利和研究員らのグループは、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)から腎臓のもとになる細胞を効率良く作製する化合物を発見したと発表した。再生医療や新薬開発での応用が期待されるという。研究成果が米オンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。

 従来、品質が不安定で高価なタンパク質を使っていたが、今回の手法を使えば大幅に時間や費用を圧縮できるという。

 長船准教授らは、数多くの化合物の反応を調べることができるロボットシステムを使って実験。人間のiPS細胞に約1800種類の化合物をそれぞれ加えて結果を観察。このうち2種類の化合物を組み合わせると、腎臓や生殖腺などのもとになる「中間中胚葉」へ効率良く分化させることを発見した。さらに、この中間中胚葉から腎臓の一部を作り出すことに成功した。

 従来の方法では6日間の培養でiPS細胞の約20%しか中間中胚葉にならなかったが、今回は75%以上が分化したという。

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