糖尿病に新治療法 服薬、食生活見直しても改善しない患者に朗報:イザ!

2014.1.16 08:00

糖尿病に新治療法 服薬、食生活見直しても改善しない患者に朗報

 予備軍も含め患者2200万人と推計される糖尿病。今春登場の新薬も含め治療薬は充実しているが、薬を服用しながら食生活を見直しても、血糖値が正常範囲まで下がらないケースは珍しくない。そんな人々に新たな治療法が登場している。

 ■早期インスリン

 注目されているのは「BOT(Basal supported OralTherapy)」。経口薬に加えて、持続型のインスリン注射を1日1回行う方法だ。2型糖尿病では、インスリン注射は最終手段とされてきた。その考えを改め、早期にインスリン注射を導入することで効果を発揮しやすいという。5000人に対するBOTの大規模な疫学研究「ALOHAスタディ」に参加、2011年に成果を発表した東京医科大学内科学第三講座の小田原雅人主任教授が説明する。

 「ALOHAスタディでBOTを行ったグループは、空腹時血糖値や食後血糖値、さらには過去1-2カ月の平均血糖値を表すHbA1cも、24週間後に大きく低下しました。薬と生活習慣の見直しだけでは、十分効果を得られなかった人には、非常に有効なことが明らかになったのです」

 ■膵臓を休ませて

 BOTのメリットは、膵臓(すいぞう)のインスリンを作る細胞が守られ、血糖値コントロールも維持しやすい点にある。並行して行う食生活の見直しで、1日1回のインスリン注射が不要になる人もいるそうだ。

 「BOTでインスリン注射から離脱できる人はたくさんいます。早い段階で膵臓の細胞を休ませることが大切です。調査を解析すると、インスリン注射に抵抗感を持つ人は多い。しかし、実際にBOTを行った人は、注射への抵抗感が薄れていることもわかりました。血糖値が正常になるのを体感するだけでなく、注射針の進歩で痛みが感じにくいのも後押ししているようです」(同)

 このスタディでは、BOTについて、もっと早く、もう少し早くインスリン治療を行った方がよかったという人が51%に上り、ちょうどよかったは35%。8割以上が治療に満足していた。

関連まとめ

関連ニュース

|