ドラマ化された「海の上の病院」、23年ぶり新造 瀬戸内海の離島医療守る:イザ!

2014.1.14 11:47

ドラマ化された「海の上の病院」、23年ぶり新造 瀬戸内海の離島医療守る

 瀬戸内海の離島を対象にした国内唯一の巡回診療船「済生丸」が23年ぶりに新造され、15日から岡山県笠岡諸島・北木島で診療を始める。財政難から一時は存続が危ぶまれたものの、島民の熱望で4代目が誕生した。平成7年の阪神大震災では海上から救援物資を運び、昨秋にはテレビドラマ化もされた日本で唯一の「海の上の病院」。離島の医療を守るため、日本で最も美しい多島の海を走り続ける。(田中恵一)

 ■無医島を守る砦

 岡山県の小飛(こび)島(笠岡市)は瀬戸内海国立公園に属する周囲約3キロの離島。笠岡市から南へ20キロ、海路で1時間かかる。人口は30人余。笠岡諸島では最も小さな島であり、高齢化率78・8%と飛び抜けて高いのに診療所がない。

 病気やけが人が出た場合は、診療所がある西隣の大飛(おおび)島へ運ぶ。だが、同島でさえ医師は非常駐で、診療は第2、4木曜日の午後2~5時の月に2回だけだ。

 諸島最大の北木島の診療所にも医師は常駐していない。さらに、周辺の離島の多くは「無医島」。そんな医療の“限界集落”に長年、手を差し伸べているのが済生丸だ。病気やけがの治療はもちろん、高齢者の健康診断など健康をささえる最後の砦である。

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