門外不出のはずが…巨大野菜「大浦ごぼう」流通? 生産者ら困惑

 千葉県匝瑳市の大浦地区で、縁起のいい伝統の巨大ゴボウ「大浦ごぼう」が育てられている。大きいもので長さは1メートル、太い場所は外周30センチを超え、見た者がその目を疑う迫力だ。収穫後は初詣で全国2番目の人出を集める成田山新勝寺(成田市)にすべて奉納され、精進料理として提供される。一般には流通せず、「門外不出」の種を6軒の農家が守り続けて生産しているが、大浦ごぼうと称して売られる他地域産のゴボウが多く見られるようになっており、生産者らを悩ませている。

 同寺への奉納の歴史はとても長い。平安時代中期の939年に平将門の乱が勃発し、戦勝祈願に同寺を訪れた藤原秀郷が大浦ごぼうを食して乱を鎮圧。これが元となって「勝ちごぼう」と呼ばれ、精進料理のメーンとして振る舞われてきたという。

 同寺によると、奉納は例年12月上旬に行われており、昨年分は約1800本に上った。奉納後は一晩中水につけてあく抜きされ、砂糖とみりんなどで甘く煮付けられ、願い事の成就を祈願する「御護摩祈祷(きとう)」に訪れた人に振る舞われる。提供されるのは例年約2万食。同寺は「歴史あるゴボウを食べて、体の中からも御利益を感じてほしい」と話す。

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