時刻表にも掲載なしの「幽霊列車」は実在した…:イザ!

2014.1.12 21:50

時刻表にも掲載なしの「幽霊列車」は実在した…

【都市伝説か「鮮魚列車」(上)】

 通勤・通学客でごった返すホームにスーっと現れ、ドアが開いたかと思えば、1秒で閉まり、走り去る。見た目は普通の通勤電車なのに、どうやら時刻表にも載っていない。「幽霊列車か?」。都市伝説のような謎の列車。行き先を知らせる方向幕にあるのは「鮮魚」の二文字。幽霊列車の正体を追って内部に“潜入”した。そこで目にしたのは、まさに鮮魚。しかも、この列車は半世紀にわたって運行が続いていた。(大竹直樹)

■一般客は乗車不可!

 「間もなく、7番乗り場に、団体専用列車が参ります。一般のお客さまはご乗車になれませんのでご注意ください」

 年の瀬が迫った昨年12月中旬の午前6時25分、まだ夜も明けきらぬ近鉄山田線松阪駅(三重県松阪市)のホームに、構内放送が流れた。

 姿を現したのは、マルーン(くり色)の車体に2本の白い帯をあしらった古めかしい電車。昭和46年に急行用として登場した2680系だ。入線してきた3両編成の車内をのぞくと、乗客はわずか1人。放送では「団体専用列車」と案内していたが、「団体」というより「個人」だ。

 ドアが開くやいなや、ホームに積まれた発泡スチロールや木箱が次々の車内に運び込まれていく。松阪駅では新たに6人の乗客が車内に乗り込んだ。

 「鮮魚」。全国に鉄道数あれど、種別や行き先を表示する電車の方向幕に、こんな文字を掲げている列車は他にあるまい。貨物列車ならいざ知らず、見た目は普通の通勤電車。「急行」や「快速」といったたぐいの種別なのか、それとも行き先なのか。

 3両編成の団体専用列車に乗客が7人というのも気になる。乗客はどこから、どうやってくるのか。

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