東京五輪の年、日本や世界の未来は? 111人のキーパーソンに聞いた(9)

■新潟クボタ社長・吉田至夫さん

 (1)コメをはじめとする日本の農産物は、世界遺産に登録された和食文化を支える食材として、ブランド輸出品となっている可能性が十分にある。世界は人口増に食料が追いつけない部分が出てきて農地開拓が大きなテーマになる。(2)コメの輸出とか日本の農産品の海外展開がもう少し進み、日本の農産品がもっと世界で認められるような時代にしたい。《現地精米会社設立などで新潟米の海外進出を推進》

■映画監督・李相日さん

 (1)シネコンがさらに増えると予想され、スクリーンは増えるが、価値観の多様化には結びつかないという懸念がある。一般に映画に求められるのは見ていて心地良い映画。一方で製作する側には上手に社会に適合できず、何か突き上げるものがある人間が多い。小さい市場でやり通すか、大多数に受ける映画を作るのか、映画人は選択を迫られるのでは。(2)映画を撮っている。単純に割り切れない人間の生き方をいかにドラマチックに描くか。そこに、さまざまな刺激的なものを加える。そんな風に撮っている自分のオーソドックスなスタンスは変えていないと思う。

■日本スポーツ振興センター情報国際部課長・和久貴洋さん

 (1)日本が世界のスポーツ界をリードする存在になっていたい。メダル数はGDPと人口で50%、もう50%は競技力向上のシステムで決まる。人口が減少していく日本は人材発掘や育成の面で知恵を絞らねばならない。世界では今以上にプロフェッショナルな情報戦が展開されているはずだ。インテリジェンス活動の土台は作れているが、それをどう進化させていくか。(2)今と同じように五輪会場で情報分析を行っている。競技団体と情報戦略チームのそれぞれの資源を生かしてシナジー効果を発揮していく。《スポーツの情報戦略に詳しい》

■秋田県大潟村で大規模稲作の新会社を設立した・涌井徹さん

 (1)日本の農家自体は高齢化して、後継者もいないので、どうにもならないだろう。一方で世界的には人口増加などで食料危機が起きている。(2)70歳を超えているので、NTTに対するKDDIのように農協に匹敵する仕組みを作り上げ、コメの機能性食品を開発した後、後継者にバトンタッチしている。

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