現代のお遍路さんは“多士済々”…善意をこき下ろす“勘違い者”の残念:イザ!

2013.12.14 22:28

現代のお遍路さんは“多士済々”…善意をこき下ろす“勘違い者”の残念

 来年、四国霊場八十八カ所が開創1200年を迎えるのを機にお遍路の今を伝えようと、11月、外国人や女性のお遍路さんを中心に取材を重ねた。「お遍路さんの魅力は?」という質問に、国籍や性別、年齢に関係なく誰からも返ってきたのは、感謝や感動の言葉だった。1200キロ以上もの距離を歩き通す「歩き遍路」の挑戦者たちは、普段では得がたい思いを胸に四国を離れるようだ。

(高松支局 藤谷茂樹)

 ■海外に広がる魅力

 「25歳の年に特別なことにチャレンジしたかった」。お遍路に挑戦する理由をこう語ったのは香港在住の黄君賢さん(25)。宿泊先の香川県宇多津町の善根宿「うたんぐら」で答えてくれた。

 黄さんは香港のホテルに勤務。これまで2度、日本を訪れていたが、四国は初めて。雑誌でお遍路を知り挑戦を決めたという。

 「四国の美しい山や海を眺めながら歩き続ける毎日は幸せだった」と笑顔で語り、お遍路さんに対して食べ物などを提供するお接待には、「香港ではありえないこと」と驚く。

 「四国ではみな笑顔であいさつを交わしてくれた。それがとてもうれしかった」と黄さん。残す札所は10カ所ほどで「もうすぐゴールなのは本当に寂しい」と近づく四国との別れを惜しんでいた。

 お遍路に挑戦する外国人は増加傾向にある。たどり着けば「結願(けちがん)」となる第88番札所、大窪寺(香川県さぬき市)から北西4・5キロにある「前山おへんろ交流サロン」には、最後の休憩地として多くの歩きのお遍路さんが立ち寄る。

 同サロンの集計では、平成16年7月からの1年間に訪れた歩き遍路は1743人で、うち外国人は10人。ここ数年、外国人は年間60~80人で推移。昨年7月からの1年間では、2463人のうち98人にまで増え、アウトドア志向で、歩きながらの自然や人とのふれあいを楽しんでいる。