女性のための「官能小説」人気 レーベル相次ぎ誕生:イザ!

2013.11.6 17:00

女性のための「官能小説」人気 レーベル相次ぎ誕生

 女性の目線から性愛シーンを大胆に描いた官能小説レーベルが相次いで誕生している。オフィスラブあり乙女チックな王朝物語ありと作風は多彩だが、濃密な性描写の中で、女性心理を浮かびあがらせて読者の共感を誘う。巷にあふれる男性目線の官能小説への違和感が、自由でのびのびとした表現に結実している。(海老沢類)

マニアではなく

 〈女性による、女性のためのエロティックな恋愛小説〉。そんな刺激的なキャッチコピーが目を引くのは、メディアファクトリーが9月に創刊したフルール文庫だ。東京都内の書店で開いた創刊イベントのチケットは発売直後に完売。作品を無料で試し読みできる公式サイトへのアクセス数は月間100万件を超えた。

 「男性と同じように日常的にストレスと闘っている女性にも、エロティックで良質な物語が必要。マニアではない、普通の女性たちが活力を得られるサプリメントになれれば」と、波多野公美(くみ)編集長は創刊の狙いを語る。

 想定する読者層は20~30代。就職氷河期に社会に出た読者を抵抗なく物語に引き込む現実的な舞台設定や、女性の繊細な心理描写、男性への鋭い観察眼を備えた物語にするため、20~30代の女性編集者が作家と打ち合わせを重ねる。