「五輪開催なら素晴らしい大会に」新国立競技場をデザインした建築界の巨匠:イザ!

2013.4.8 08:00

「五輪開催なら素晴らしい大会に」新国立競技場をデザインした建築界の巨匠

 そんなハディドさんには、日本に忘れられない恩人がいた。3月、80歳で死去した建築写真家の二川幸夫(ふたがわ・ゆきお)さんだ。建築専門のギャラリーや出版社も営んでいた二川さんは、ハディドさんが「ピーク・クラブ」のコンペを勝ち取ると、すぐさま編集作業に取りかかり、88年に日本語と英語を表記した作品集を出版した。

 「二川さんの死は大変悲しいことでした。あの本で、私が世界で知られるきっかけになった。いち早く才能を見いだしていただいたんです」。インタビューの最後、そう感謝の言葉を述べた。

ザハ・ハディド(Zaha Hadid)

 1950年、イラク・バグダッドに生まれた。72年渡仏。77年、英国の名門建築学校AAスクールを卒業。オランダ人建築家、レム・コールハース(2003年、世界文化賞受賞)の設計事務所に勤務後、80年に独立し、世界で多くの建築を手がけている。04年に「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を女性で初受賞。09年、世界文化賞受賞。

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