タケノコ掘ってたら発見? 円筒埴輪2体持ち去られる 奈良の大塚山古墳

 奈良県河合町の国史跡、大塚山古墳(5世紀後半)で墳丘が掘り起こされ、円筒埴輪(はにわ)2体が持ち去られていたことが3日、分かった。うち1体は接着剤でほぼ復元され、もう1体はばらばらの破片となって、それぞれ現場に戻されていたことも判明。奈良県警西和署は文化財保護法違反の疑いで捜査している。

 町教委によると4月27日、古墳の見学者から「埴輪の破片が散乱している」と連絡があった。職員が現場を確認したところ、前方後円墳のくびれ部分が掘り起こされ円筒埴輪2本を抜き取った痕が見つかった。

 ところが5月1日、持ち去られた円筒埴輪(直径約30センチ、高さ約37センチ)の破片10点が現場付近でばらばらの状態で発見され、同28日にはもう1体(直径約30センチ、高さ約45センチ)が接着剤でほぼ復元された状態で戻されていた。

 古墳の周囲に柵はなく、自由に出入りできるといい、現場を確認した県文化財保存課の担当者は「墳丘は竹やぶになっており、タケノコを掘っていたら埴輪に当たった可能性も考えられる」と話している。

 町によると大塚山古墳は未発掘で、今回の盗掘で初めて墳丘に埴輪列があることが判明。町は埴輪の分析を進める方針で、結果によっては古墳の築造時期の特定に迫れる可能性がある。

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