「事件に関する報道、見ないようにしていた」京アニの負傷男性

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)の第1スタジオで起きた放火事件で、スタジオ2階から避難し、負傷した京アニの男性社員(53)が27日、青葉真司容疑者(42)の逮捕を受け、産経新聞の電話取材に応じた。男性は「事件から約10カ月がたち、容疑者は逮捕されたが、『まだまだこれからだな』という気持ち」などと現在の心境を述べた。

 事件当時、男性は第1スタジオの2階で同僚らとともに作業にあたっていた。1階から怒号や悲鳴が聞こえた直後に爆発音が連続で起き、階下から黒煙が上ってきたという。目の前は真っ暗になり、男性はわずかな太陽の光を頼りに2階ベランダに。数人の同僚の呼びかけに応じ、ジャンプして脱出した。

 男性は避難の際に両ひじなどを打撲するけがをしたが現在は職場に復帰したという。「京アニの事件に関する報道を見ないようにしていた。まだ入院中の仲間もいるし、わざわざ事件を知りたいとも思わなかった」と話す男性。青葉容疑者が逮捕されたことについて、「容疑者が何かを語ったところで仲間は生き返らないし、戻ってこない。ただそれだけです」と語気を強めた。

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