台風19号 猛毒・青酸ソーダ、川氾濫で工場から流出 排出基準の46倍

 台風19号で阿武隈川が氾濫した福島県郡山市で、金属製品のメッキなどを手がける「エム・ティ・アイ」のメッキ工場(同市富久山町)から、猛毒のシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)が流出したことが16日分かった。工場の排水をためる調整池から排出基準の46倍に相当する濃度のシアン化合物が検出され、市は周辺の約20世帯に避難を呼びかけた。

 市によると、同日午後4時頃、市の環境保全センター職員が浸水被害確認のため工場への立ち入り調査を実施。水没した生産ラインと薬品保管庫からシアン化ナトリウムが流出していることを確認した。

 さらに、工場の調整池の水質を調べた結果、排出基準(1リットル当たり0・5ミリグラム)の46倍に当たる同23ミリグラムのシアン化合物を検出したという。

 シアン化ナトリウムは金属メッキに使われる薬品で、毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。口に入れたりガスを吸い込んだりすると、呼吸困難やめまいを引き起こし、数秒で死亡することもある。

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