介護の女性に睡眠導入剤、障害者の男立件へ 大阪府警

 大阪府貝塚市で昨年から今年夏にかけ、身体に障害のある男(33)を介護するために男の自宅を訪れた女性らが、相次いで意識混濁状態に陥っていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。いずれも男からすすめられた飲料を飲んでおり、帰りに車で事故を起こした女性もいた。大阪府警が男に事情を聴いたところ、「わいせつ目的で睡眠導入剤を飲ませた」と供述。府警は準強制わいせつ致傷容疑で男を立件する方針を固めた。

 捜査関係者らによると、7月28日午前、貝塚市森の民家外壁に軽乗用車が衝突。運転していた20代女性が胸などを打ち、救急搬送された。命に別条はなかったが、運転中に意識がもうろうとしたといい、府警が尿検査したところ、睡眠導入剤の成分が検出された。

 女性は事故直前まで、近くの身体障害のある男宅で訪問介護をしていた。男は建設作業員の経験があり、過去の転落事故の影響で首から下がほとんど動かせないような状態。右手は少し動かすことが可能で、会話に支障もないが、府内の介護事業者から職員を派遣してもらい、食事や入浴などの介助を受けていた。

 女性が男からすすめられた飲料を飲んでいたため、府警は男が飲料に睡眠導入剤を入れたとみて捜査。その結果、昨年10月以降、事故を起こした女性を含め同じ事業者から派遣された複数の女性が、意識混濁状態に陥ったり強い吐き気を催したりしていたことが判明した。ほかに、男の知人で同様の被害にあった女性もいるという。

 府警のこれまでの調べに男は、女性らに睡眠導入剤入りの飲料を飲ませたことを認め、「わいせつ目的だった」と供述。府警は男の障害の程度も考慮し、任意で捜査を続け、犯行の詳しい状況を調べている。

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