富田林脱走 「体触るな」「離せ」寝転がり叫び声あげ激しく抵抗 逮捕時の一部始終

 「まだ精算が済んでいない商品がありますよね」。山口県周南市の道の駅から出た樋田淳也容疑者(30)に、女性警備員2人が声を掛けた。店の事務所に連れて行かれた樋田容疑者は、それまでの落ち着いた様子を一変させ、寝転がったり叫び声を上げたりして激しく抵抗した。大阪府警富田林署から逃げ出して49日目。近隣住民を不安に陥れた逃走劇は、あっけなく幕を閉じた。

午後6時までの勤務終える直前の「逮捕劇」

 9月29日午後5時47分。日没を迎えようとしていた周南市の道の駅「ソレーネ周南」の防犯カメラが、国道の坂道を東から上ってくる白いスポーツタイプの自転車を捉えた。台風24号の強い雨に打たれながら乗っていたのは、つばが付いた黒い帽子にサングラス姿の樋田容疑者。顔は真っ黒に日焼けしていた。

 自転車から降り店内に入ると、食料品売り場で餅やパン、総菜のトンカツを服の下やズボンのポケットに入れた。周りを見回すことなく、数分後には落ち着いた様子で外へ。「精算が済んでいない商品がありますよね」。自転車に向かった樋田容疑者に声を掛けたのは、外部委託の女性警備員2人。午後6時までの勤務を終える直前だった。

 樋田容疑者は道の駅の事務所で名前を聞かれても「言う必要はない」と口をつぐんだ。何度も外に出すよう訴え、制止しようとした従業員の手をはねのけて「体を触るな」と声を上げた。駆け付けた警察官とも押し問答になり、寝転がって抵抗。午後7時前、「離せ」などと大声を出しながら警察署に連行された。

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