任侠山口組トップ銃撃1年 実行犯の足取りつかめず 兵庫県警、上層部関与も捜査

 指定暴力団任侠(にんきょう)山口組トップの車列が対立する神戸山口組系組員らによって神戸市内で銃撃され、警護役の男性が射殺された事件は12日、未解決のまま発生から1年を迎える。兵庫県警は神戸側の組織的犯行の疑いもあるとみて上層部の関与を捜査するとともに、実行犯の足取りを追うが、事件解決に結びつく有力な情報は得られていない。

 任侠山口組は昨年4月、神戸山口組の井上邦雄組長(70)に反発した勢力によって結成。当初は「任侠団体山口組」(同8月に改称)と名乗り、井上組長の組織運営の批判を繰り返していた。

 事件は昨年9月12日朝、神戸市長田区の市営住宅前の路上で起きた。数人の男が、任侠山口組トップの金禎紀(通称・織田絆誠(よしのり))代表(51)の車列を銃撃。もみ合いになった織田代表の警護役、楠本勇浩(ゆうひろ)さん=当時(44)=が頭を撃たれ死亡した。

 県警は付近の防犯カメラ映像などから、実行犯の1人を神戸山口組直系「山健組」傘下組織組員、菱川龍己容疑者(42)と断定。事件4日後の同16日に殺人容疑で全国に指名手配した。同日朝には、犯行に使用された回転式拳銃や、菱川容疑者の身分証が現場の北約10キロのバス停付近で見つかり、事件解決への期待も高まったが、その後の捜査は難航を極めた。

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