横浜患者殺害 薬物入り注射器「持ち歩いていた」 カルテで事前に容態確認も

 横浜市の大口病院(現・横浜はじめ病院)で起きた連続中毒死事件で、殺人容疑で逮捕された病院の元看護師、久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)=写真=が点滴に混入するなど殺害に使用した消毒液「ヂアミトール」について、「注射器に入れて持ち歩いていた」などと供述していることが11日、分かった。

 久保木容疑者は「勤務中に亡くなると遺族に説明しなければならず、面倒だった」「カルテなどを確認して容体の悪い患者を狙っていた」などと説明。神奈川県警は、久保木容疑者が自分の勤務時間中に患者が亡くなるのを嫌がり、死亡のタイミングを統制しようとしていた疑いがあるとみている。

 殺害された西川惣蔵(そうぞう)さん=当時(88)=は平成28年9月13日に入院。15日ごろには一時意識が混濁し、16日に「危険な状態」と家族に連絡された。久保木容疑者は、西川さんの状態をカルテなどで事前に確認し、18日の夜勤直前にヂアミトールを体内に注入して殺害したとみられる。容体急変は勤務時間直前だったため、遺族への説明は居残った日勤看護師が行っていた。

 大口病院では28年7月から事件発覚の同年9月までに48人の入院患者が死亡。久保木容疑者は西川さんのほか、同室に入院していた八巻信雄さん=当時(88)=の殺害も認め、「(事件発覚の)2~3カ月前から混入を始めた」なとと供述している。

 県警は近く久保木容疑者宅を捜索するなどし、他の入院患者の死亡についても慎重に調べる方針。

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