オウム死刑執行 麻原元死刑囚の遺骨 四女が引き取り意向も専門家は事件を懸念

 オウム真理教の元教祖、麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫(ちづお)=が火葬された今も元死刑囚に帰依する信者は少なくない。遺骨は教団の後継団体との関係を絶った元死刑囚の四女(29)に引き渡される見通しだが、妻らは「祭祀(さいし)の対象」として遺骨の引き取りに執念をみせている。専門家は「遺骨を奪うなどの事件に発展しかねない」と懸念する。

 「ばかにしているのか。ばかやろう」

 過去10年間の麻原元死刑囚の東京拘置所生活の一端がうかがえる裁判資料によれば、平成20年4月、「食事はしているか」と質問した精神科医師に、麻原元死刑囚はこう答えたという。

 21年4月に医師の診察を告げると、小声で「ありがとう」、24年1月には診察の連絡に「ごくろうさん」と答える場面もあった。

 関係者によると、6日に死刑が執行された7人のうち5人の遺体は親族、遠藤誠一元死刑囚=同(58)=の遺体はオウム真理教の後継団体「アレフ」に引き渡されたとみられ、残るは9日に火葬された麻原元死刑囚の遺骨だけとなった。一般的に、死刑囚の遺体は引き取られることが少ない。多くは拘置所が火葬し、無縁仏となって納骨堂などに納められるという。

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