大阪北部地震 広がる不安、相次ぐキャンセル…訪日客への情報発信、課題に

 大阪北部地震の発生から25日で1週間。関西では順調に伸びていた訪日外国人客(インバウンド)の一部に旅行を敬遠する動きが広がり、予約のキャンセルが相次いだ。余震の警戒が続く中、観光PRを積極的に展開することは難しく、影響は今後も尾を引く懸念がある。

ホテル稼働率減少

 リーガロイヤルホテル(大阪市北区)では地震が発生した18日以降に約400室がキャンセルされた。3割程度が外国人とみられるという。ホテルニューオータニ大阪(同市中央区)では東アジアからの団体客を含め数十件がキャンセル。帝国ホテル大阪(同市北区)でも地震直後に約50室がキャンセルされ、半数は外国人だった。同ホテルの客室稼働率は一時、前年から10ポイントほど下落したという。

 訪日客向け旅行代理店「フリープラス」(同市北区)では、約160件の予約のうち1割弱がキャンセルされた。

韓国人旅行者「過度に不安感じたのでは」

 大阪観光局は、韓国からのキャンセルが特に多かったと分析している。韓国の大手旅行代理店「ハナツアー」大阪営業所では25日までの1週間で、同社が扱う1カ月分の訪日客の2割にあたる約千人がキャンセル。大韓航空でも、韓国と関西国際空港を結ぶ便を中心にキャンセルが20日ごろまで相次いだ。その後は落ち着いたが、「地震前と比べ、6月は新規予約が少し減っている」(同社の日本担当者)という。

 ホテル関係者は「韓国では大きな地震が少なく、ネットなどで情報収集する中で、過度に不安に感じたのでは」と指摘している。

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