「紀州のドン・ファン」怪死から1カ月 「カネ」「クスリ」「オンナ」で混沌…犯人像と捜査のカギ

★犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏が読み解く

 「紀州のドン・ファン」こと和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(77)の怪死から24日で1カ月。野崎さんを取り巻く「カネ」「オンナ」そして「クスリ」がカギを握るとみられていたが、いずれも当初の騒ぎと様相が異なってきたようにもみえる。専門家が読み解く捜査の行方は-。

 野崎さんは5月24日、自宅で倒れているのを妻(22)や家政婦が見つけた。死因は急性覚醒剤中毒で注射痕はなかったことから、ビールなどの飲み物に入れられた可能性が指摘されている。

 注目されていたのが野崎さんが亡くなる18日前に急死した愛犬「イブ」の死因だが、死骸を掘り起こして調べたところ、覚醒剤の成分は検出されなかった。

 捜査の当てが外れたようにもみえるが、「出なかったのが事実ならば、むしろ捜査への影響はない」と喝破するのは元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏。

 「仮に犬から覚醒剤反応が出た場合、野崎さんが自分(の意思)で飲んだ可能性は消えるが、『ますます怪しさが増す』『事件性が高まる』といった程度にしかならない。捜査はこれまでと変わらないだろう」といい、今後も覚醒剤の入手経路が焦点となることは変わらないとみる。

 野崎さんが自著や各メディアで生前に豪語していたエピソードと実像が食い違っていることも事態を複雑にしている。

 小川氏は「本に書いてある内容が盛りすぎているとなると『クスリはやっていません』というのも本当なのか分からなくなってくる。ただし、常習性があったかどうかについては毛髪の検査ですでに分かっているはずだ」と話す。

 「カネ」に関しては、生前、「資産50億円」とされたが、実際にはその数分の1程度とみられるほか、金銭トラブルがたびたびあったことも分かっている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ