大阪北部地震 手を合わせ「安らかに」 長引く避難、疲労の色

 大阪府北部地震発生から1週間となった25日。「安らかに」。朝から初夏の日差しが照り付ける中、犠牲者の出た現場では多くの花が手向けられ、住民らが静かに手を合わせた。避難所では被災者が疲労の色をにじませた。

 ブロック塀が倒壊し小学4年の三宅璃奈さん(9)が亡くなった高槻市立寿栄小では、児童らが保護者に付き添われながら登校。ブロック塀にはブルーシートが掛けられ、道路は通行止めが続いた。花であふれる献花台に菓子を供えた近所の男性(31)は「かわいそう。点検が十分だったのか疑問だ」と話した。

 大阪市東淀川区で児童の見守り活動中だった安井実さん(80)が亡くなった現場にも花が手向けられ、一緒に見守り活動をしていた三多正兼さん(77)は「安らかに眠ってほしい」と手を合わせた。高校1年の嶋津智喜さん(16)は「毎日気さくに声を掛けてくれた」と残念がった。

 いまだ多くの住民が避難生活を強いられている。「体育館は冷房がなく、暑い日が続いてしんどい」と茨木市の避難所に身を寄せる女性会社員(41)。1週間を区切りに戻る予定だが、自宅マンションの壁にはひび割れが残ったまま。「日常に戻っていいのか分からない」と戸惑いの表情を浮かべた。

 高槻市の建設業木村達也さん(37)は地震当日から家族3人と避難所で生活。自宅マンションは応急危険度判定で要注意とされた。「今後の見通しが立たず、1日が長く感じる」と疲れた様子で話した。

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