大阪北部地震 「守れた命守れず悔しい」ブロック塀危険性指摘の専門家、念押しメールにも返信なく…

 平成27年11月に大阪府高槻市立寿栄小側にブロック塀の危険性を指摘した防災の専門家が22日、産経新聞の取材に応じ、大阪北部地震で登校中の女児がブロック塀の下敷きになって死亡した事故について「守れたはずの命を守れず悔しい」と話した。専門家は指摘の1カ月後に改めて寿栄小にメールを送り、ブロック塀の危険性に言及したが返信などはなかったという。

 専門家は仙台市の防災アドバイザー、吉田亮一さん(60)。東日本大震災の教訓などを生かし、全国の学校で講演活動などを行っている。吉田さんは27年11月、寿栄小で講演をしたのに先立ち、学校の許可を得て児童らと通学路を歩いた際、プールのブロック塀に違和感を覚えたという。「初めて見た者からしても圧迫感があった。災害時に通学路としての安全が保たれるのか、厳しいものがある」と校長らに話したという。

 「寿栄小の教員らが防災教育に熱心だった」との印象もあり、同年12月7日に寿栄小にメールを送り、改めてブロック塀の危険性や対策などについてアドバイスした。寿栄小から返事はなく、また学校側から市教育委員会に伝わったかどうかは分からないという。

 吉田さんは取材に「(正しく対応していれば)守れた命を守れなかった悔しさが残る」と唇をかんだ。

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