高野山の桜 間に合った 台風被害の南海高野線「高野下-極楽橋」 5カ月ぶり運行再開

 南海電鉄は31日、近畿地方を中心に大きな被害をもたらした昨年10月の台風21号の影響で不通になっていた和歌山県の南海高野線高野下-極楽橋間の運行を約5カ月ぶりに再開した。世界遺産・高野山を訪れる唯一の鉄道路線。高野山は4月中~下旬に開花する「遅咲きの桜」の名所としても知られ、シーズン目前の運行再開に地元関係者らから喜びの声が相次いだ。

 午前6時16分、極楽橋駅のホームに同区間を通る始発電車が到着した。駅員が一礼し、「長らくの運転休止をおわびいたします」とのアナウンスが流れた。

 午前9時ごろには観光客の姿が増え始め、金剛峯寺を参拝しようと電車を利用した奈良県香芝市の介護士の女性(53)は「運休が長かったので高野山に行けないのではと心配だったけれど、来ることができてよかったです」。極楽橋駅を所管する高野山駅の原田保駅長は「お客さまのご理解に感謝します。今後いっそうのおもてなしをしたい」と感慨深げに話した。

 南海高野線は、大阪市内と高野山周辺を結ぶ64・5キロの鉄道。台風21号による被災では、区間内の上古沢(かみこさわ)駅が地滑りを起こし、高野下-極楽橋間約10キロの運休を余儀なくされた。

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