東日本大震災7年 千葉県旭市で津波避難訓練 沿岸住民900人

 東日本大震災から間もなく7年を迎えるのを前に、津波被害で16人の犠牲者が出た千葉県旭市で4日、津波避難訓練が行われた。海岸地区の住民ら約900人が参加。近くの高台に向かうなどして、いざというときに備え避難経路を確認した。

 市の津波避難訓練は、震災の教訓を生かすため平成23年11月に初めて実施して以降、毎年度行っている。今回は房総沖でマグニチュード8・2の地震が発生し、市内に大津波警報が発令。30分後に高さ10メートルの津波が到達する想定で行われた。

 午前9時すぎ、大津波警報の発令と避難指示を知らせる防災行政無線が流れると、海岸地区の住民が近くの小中学校の屋上や津波避難タワーなどに上った。

 津波被害が最も大きかった飯岡地区では、約150人が市立飯岡小学校の屋上に避難。その後、同校体育館では、震災時に中学3年生だった地元出身者でつくる「トリプルアイプロジェクト」が防災教室などの活動紹介やメンバーの被災体験を披露した。

 副代表で大学4年の渡辺和夏子さん(22)は「当時は目の前の現実を受け入れることに精いっぱいで、何もできなかった。大学1年の夏に東北へボランティアに行ったとき、出会った人たちの前向きな姿をみて、今からでも地元のために何かできないかという思いが生まれた」と、活動に参加したきっかけを振り返った。そして、「これから未来に向けて、震災を知らない子供たちに伝えていくことが私たちの役目だと思っている」と語った。

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