ATM不正引き出し 千葉県内の被害額は2億円 山口組総本部などを家宅捜索、市原などで犯行

 17都道府県のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)から約18億円が不正に引き出された事件で、千葉県内で引き出された被害額は約2億円に上ることが、県警国際捜査課の調べで分かった。県警は26日、福岡や佐賀など4県警と共同で、指定暴力団山口組総本部(神戸市灘区)や山口組弘道会本部(名古屋市中村区)などを窃盗容疑などで家宅捜索した。暴力団の組織的な関与があったとみて、押収した資料を分析して事件の全容解明を目指す。

 一連の事件は、南アフリカのスタンダード銀行から盗まれたクレジットカード情報で作成した偽造カードを使い、平成28年5月、コンビニなどのATMで約18億円の現金を引き出された。同課は、全国で一斉に犯行があったことなどから、綿密に練られた組織的かつ大規模な犯行とみて捜査していた。

 同課などによると、県内では千葉市や市原市、船橋市などで犯行が行われ、約2億円の被害を確認しているという。同課はこの日までに、現金を引き出す「出し子」や、その指示役など計41人を逮捕、約6千万円分の犯行を裏付けた。逮捕者数では福岡県警に次ぎ、全国の警察で2番目に多い。逮捕者の中には弘道会系組員が複数人おり、幹部クラスも逮捕されているという。

 同課は、弘道会が犯行の計画段階から深く関わり、被害額の大部分が暴力団関係者の資金源となったとみており、押収した資料の分析を急ぐ。

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