20年以上隠し続けた母親の“秘密” 2人は育て、4人はコンクリ詰め…生死分けた理由は何なのか

 捜査関係者らによると、斉藤被告は逮捕時まで、10代後半の息子と同居。すでに別居しているが、20代前半の息子もいるという。自首した際には「1人で死のうとも考えたが、息子もおり、私だけでは死ねない」と話した。

 この2人と遺棄された4人の乳児の父親はいずれも同じ人物で、当時交際していた男性だった。斉藤被告によれば、男性は遺棄された4人の妊娠に気づいていなかった。府警は男性からも任意で事情を聴いたが「知らなかった」と答えたという。

 周囲に妊娠を秘していても、おなかが大きくなれば気づかれるのが普通だ。ただ母親のもともとの体形によっては、分からないこともあり得る。周産期医療にかかっていなければ、医療機関や行政も胎児の存在を把握できない。

 2人は物心がつくまで育てられ、4人はすぐに捨てられた。生死を分けた理由は何なのか。この点について斉藤被告は「周囲が妊娠に気づいたため(2人を)育てた」と供述した。

 つまりは偶然の事情に過ぎなかったことになる。

 突然へこんだおなか

 遺棄された4人を出産したとされる当時の自宅アパートは数年前に取り壊され、現在は更地になっている。

次ページ4人は父親にも、だれにも気づかれず、その短すぎる生涯を閉じたのか

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