組対5課つなげた「薬」と「銃」の“点と線” 全国初摘発の組員同士の拳銃売買の舞台裏

覚醒剤事件が発端

 この摘発に至るまでに捜査はドラマチックな経過をたどっていた。端緒は、拳銃を受け取った神尾被告に対する捜査だった。

 29年7月、組対5課の捜査員が、関東随一の温泉街である群馬県草津町のリゾートマンションの一室に踏み込んだ。

 組対5課は、神尾被告が妻(29)と一緒にその部屋に滞在していることを内偵捜査によってつかんでいた。家宅捜索の結果、マンション駐車場に止められたスクータータイプの中型バイクの座席の下に、末端価格約4200万円相当に上る覚醒剤と大麻が隠されているのを発見。さらにマンションの一室からは、覚醒剤を摂取する際に使うとみられる注射器が200本以上見つかったほか、小売りできるようにポリ袋に小分けしている形跡があった。

 関係者によると、神尾被告が率いた組織は「違法薬物の売買を主要なシノギ(資金獲得手段)にしている」として裏社会で悪名をはせていた。神尾被告は家宅捜索を受けた草津町のマンション以外にも、静岡県の熱海市や長野県の軽井沢町などに複数の拠点を持っていたという。

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