まさに「愛国無罪」だった籠池劇場 全容解明まだ…納得できる結論導け

【取材の現場から】

 張り詰めた空気が漂っていた。7月31日、大阪市福島区の大阪地検庁舎前。この日は学校法人「森友学園」(大阪市)の前理事長、籠池泰典被告(64)と妻の諄子被告(61)が地検特捜部の要請に応じて出頭することになっていた。その様子を取材するため、早朝から待ち構えていた。

 2人は4日前にも任意聴取に応じていて、地検に出頭するのは2度目。「検察がもう一度、(聴取後に)帰すことはないだろう」。世間を大きく騒がせた一連の問題が大きな節目を迎えることが予想され、私を含め他社の報道陣の緊張も高まっているように感じた。

 午後2時ごろ、2人を乗せた車が地検庁舎に到着すると、報道陣が一斉に取り囲んだ。地検特捜部はこの日、2人を逮捕。その後、現在に至るまで勾留は続いている。

 発端は値引き

 問題の発端は今年2月、森友学園が小学校を開設するため、大阪府豊中市の国有地を約8億円値引きされて取得していたことの発覚にさかのぼる。

 籠池被告が当初、安倍晋三首相を「偉人」とたたえ、「日本人を育てる小学校」を目指していたことや、名誉校長に昭恵夫人が一時就任していたこともあり、世間の耳目を一気に集めた。

次ページ籠池被告の発言がニュースになることもあり、日々振り回された

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