朝鮮総連関係先捜索 「債務の踏み倒し」にメス 朝鮮総連傘下の保険会社捜索

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の保険会社「金剛保険」(東京都荒川区)が債権回収を不正に免れようとしたとして、警視庁捜査2課が17日、強制執行妨害容疑で同社の関係先を一斉に家宅捜索した。金剛保険の債務は、平成10年前後に各地の朝銀信用組合(朝銀)が多額の不良債権を抱えて破綻したことにより発生。同社のほか、朝鮮総連本体が引き継いだ多額の債務も事実上の“踏み倒し”状態になっているとの指摘もある中、捜査2課は総連系企業の資産隠し疑惑に捜査のメスを入れた。

 金剛保険は、全国にあった朝銀の一つ「朝銀東京信用組合」(11年に破綻)から10億円の融資を受けていたが、組合はそのまま経営破綻。組合から債権を引き継いだ整理回収機構(RCC)が回収を進めていた。

 関係者によると、金剛保険からの返済が滞っていたため、RCCが昨年、同社の資産を差し押さえようとしたが、預金が引き出されていた。同社はRCCに対し「資産はない」などとの説明を繰り返し、返済に応じてこなかったという。

 朝銀は在日朝鮮人社会に資金を提供する金融機関として営業していたが、破綻時は架空口座の存在や担保価値のない物件への巨額融資、個人融資に見せかけた朝鮮総連への資金還流などが次々と発覚。北朝鮮への不正送金疑惑も指摘された。破綻処理には、預金者保護の名目で約1・4兆円の公的資金が投入された。

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