10億円の融資の背後に見える朝鮮総連大物商工人の影 旧朝銀信組に訴えられた男性の悲惨な背景

 【衝撃事件の核心】

 ハナ信用組合に1人の男性が訴えられた。仮にA氏とする。朝銀神奈川信用組合(今は別の信組と統合してハナ信組)から10億円の根抵当で、横浜・関内の一等地を手に入れたA氏は、20年余りを経てハナ信組から訴えられることになる。「財産隠しだ」とA氏を糾弾するハナ信組。だが、裁判で明らかになったのは、身内をだます朝鮮総連の大立者である大物商工人の存在と、その意を「忖度」したとみられても仕方がないハナ信組の不可解きわまりない融資姿勢だった。

 20年余り経ての提訴

 訴状などによると、A氏は平成3年に横浜市中区常盤町にある土地を担保に、朝銀神奈川から極度額10億円の借金をしていた(当初、債務者はA氏の母。後にA氏が経営するK社)。 が、紆余曲折の末、A氏は平成26年12月から返済を怠り、残高3億9400万円を残したまま、A氏は返済しないと、ハナ信組に通告した。

 ところが、ハナ信組が調査したところ、A氏は経営していたK社をたたみ、横浜・磯子に自宅を、東京都品川区にマンションを購入していたことが分かった。これらの不動産は、A氏の息子名義だったため、ハナ信組は「横浜・磯子の土地はA氏が所有するもので、品川のマンションもA氏が主導して不動産会社と契約している。これらは財産隠しにあたる。真正な不動産登記名義の回復を求め、A氏の詐害行為取り消しを求める」として、東京地裁に提訴したのだった。

 これだけを見ると、A氏はハナ信組から大金を借りて、そのまま借金返済を怠り、財産を隠匿した極悪な人物のように見える。ところが、ことはそう単純ではなかった。

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